■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
諏訪泉メールマガジン 2006年7月号
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

◆1. 蔵元日記(日々是良酒)
----------------------------

 (梅雨明け直前)
 この時期は、蔵はなんとなくゆっくりとした時間が流れます。ずっと、続い
てきた緊張が切れて、といった感じですか。そうは言っても瓶詰めは、冬以上
に気を使いますし、いろいろな整理のチャンスでもあって、忙しいことは忙し
い。でも、やはり造りのシーズンとはちょっと違った時間です。

 米造りの農家さんをたずねて田んぼを見るのもこの時期の楽しみです。田ん
ぼの稲をみてもわかるわけではありませんが、農家さんの話を田んぼで聞きな
がら時間を共有します。一緒に時間を過ごすということ、付き合いということ、
大事にしたいと思います。

 地元の農家さん(諏訪泉酒米研究会のメンバーさん)に、「鮎を焼くからお
出で」と誘われたりします。のこのこ、お酒を持って出かけます。納屋には、
バーベキューコンロを中心に杉板で席が作ってあり、炭がしっかりおこってま
す。鮎は、今日釣ってきたものがクーラーに入ってます。塩をしっかりつけて
網焼きです。この時期の鮎は、焼きたてをいただくと、香りよく、身が甘く、
優しい味わいです。すこしねっとりしたところもあり、頭から骨ごと食べられ
ます。さすがに暑いので、一杯目は冷やっこでビールにして、鮎が焼けたら、
持参した特別純米をお燗でいただきます。そうこうしているうちに、今度はホ
ルモン焼きそばが始まります。地元のバーベキューの定番です。こちらは、純
米酒の燗がオススメ。暑い暑いと言いつつ、鮎の話し、川の話し、うなぎ釣り、
田んぼ、海のイカ釣り、いろいろ話して、飲んで、食べて、智頭町の夜は更け
て行きます。
 さて、今年は何回、地元の鮎が食べれるでしょうか?

◆2. 蔵からのお知らせ
-----------------------

 ●(真夏の燗酒の会)
   8月5日(土)東京での燗酒の会です。
   http://www.rihga-tokyo.co.jp/event/nihonsyu/index.html

   今回で三年目です。夏に純米酒の燗酒を飲んで、美味しいものを食べる
  会です。
   今回も私がお燗をつけます。今回のお燗をつけるお酒は、純米大吟醸鵬、
  純米吟醸満天星、純米酒田中農場の三種類。こっそり持っていくお酒もあ
  ります。
   毎回300のチケットは足りなくて、最後は大変なことになります。
   東京の方は、株式会社ニシザワさん(03-3625-2438)営業時間(朝10時
  から夜8時まで)で扱ってますので、お電話していただければ幸いです。

◆3. 今月のつまみとお酒
   (「ぶらん−わい」さんの美味しいもの大好きエッセー)
----------------------------------------------------------

  《夏野菜のマリネ》

 ●材料
   野菜いろいろ:ニンジン  カブ  ナス  セロリ  ピーマン・パプリカ  
   インゲン  シイタケetc…
   マリネ液:だし汁(昆布だし)150t  酢200t  みりん50t  サラダ油200t  
        塩20g コショウ適宜
 ●作り方
  @ だし汁、みりん、酢、塩を鍋に入れ火にかけ、沸騰したら火から
    下ろしあら熱をとる。
  A 野菜の下ごしらえをする。
    ニンジン、カブは皮を剥き、セロリは筋を取る。
    ピーマンの皮は焼いて剥いても良い。
    野菜は全部一口大に切る。
    ニンジン、ナス、シイタケは蒸すか電子レンジなどで、
    サッと加熱する(殆ど生の状態で良い)。
    インゲンは塩ゆでする。
  B @の調味液にコショウ、サラダ油を加えよく混ぜ合わせ
    マリネ液を作る。
  C ボウル、タッパー、又はポリ袋などにAの野菜と
    Bのマリネ液を合わせ漬ける。

    半日後くらいから食べれます。野菜は、だいたい何でも大丈夫です。
    マリネ液に使う酢は穀物酢、米酢、ワインビネガーなど、色々
    ありますからお試しください。マリネ液の量は結構たくさん出来ますが、
    野菜も色々使うとたくさんになります。量は加減してください。冷蔵庫
    で保管して1週間位は美味しくいただけます。

     毎日暑いのは、夏なので当たり前…暑くて何もしたくないほど気
    だるくても、呑む事だけは止められない?!(^_^;)
     そんな時はサッパリしたおつまみが良いですね。野菜のマリネは
    酢がしっかり利いていますから、日本酒には良く合います。

     最近、満天星をよくいただきます(*^_^*)。最初は常温でグラスに
    一杯。その後は、割水燗でゆっくりと…。優しくふんわりと口の中
    に広がって、心地よく体にしみていきます。
       …ふぅ〜…って感じですね(≧▽≦)

◆4. 杉の雫・吟醸の会 活動案内
---------------------------------

 ●雫の森の草刈りをしました。
   7月8日(土)に、幹事さんたちで「雫の森」の下草刈りをしました。
  植林してから5年たった「雫の森」、今年の雪でとなりの杉の木が一本
  倒れてこちらの森へ入ってきてました。大きな木なので、どうしようも
  ありません。
  さすがに5年たった森は、成長の早い「ウリハダカエデ」や「シラカバ」
  はすでに3メートル近い成長を見せ、当初なかなか大きくならなかった
  「トチ」なども力強い成長ぶりでした。自然に枯れたものもすこしあり
  ましたし、鹿が芽を食べてしまって伸びれないものもありました。相変
  わらず、イノシシはところかまわず穴を掘って餌探しをしてるし、自然な
  障害はたくさんあります。でも、それに負けないほどたくさん植えてます
  ので、そろそろ、残す木を選ぶ必要もあるとのことでした。
   午後1時から約一時間半で作業を終り、その後田んぼへ移って新品種
  「鳥系酒87号」の成育を確認して終了でした。一度解散してから午後
  5時から、幹事会を開催しました。

   次の活動は、10月7日(土)に稲刈りの予定です。
  また、11月ごろに「森を歩く会2006」を実施しようかと検討中です。
  ご案内を差し上げますので、ご参加下さい。
  (会員になっておられないとご案内が届きませんので、ご確認下さい。)

◆5. 今日も酒が飲める幸せ(「みみずくおやじ」さんの飲酒エッセー)
------------------------------------------------------------------

  アバンギャルド(ってこの言葉が素直にわかる人はもう中年です)
 飲酒家の「みみずくおやじ」さんにエッセーを依頼しました。

 ●第一回目 「お酒にレモンは、欠かせない。」という時期があった。

  今回から酒にまつわることをぐだぐだと書かせてもらいます
 「みみずくおやじ」です。「みみずく」というのは、あのふくろう
 みたいな鳥ですね。
 「みみずく」好きですね。眼がいいよね。ぐっと抱きしめたくなります。

  さて、それはさておき、本題、本題。
  居酒屋で、鯵の塩焼きとか頼むとたいがい付いて来る「レモンの輪切り」、
  このレモンを使ってお酒の味を変えて喜んで飲んでた時期がありました。
  恥ずかしながら。あまりぱっとしない酒の時に、非常に有効です。どう
  するかというと、おちょこにレモンをぽたぽたと二滴くらい絞ります。
  そうすると、一気にキレの良いシャープな味になります。輪郭がはっきり
  するっていう感じですね。私、一度酒の会で蔵元の前でやったことがあり
  ました。おまけに、「駄酒もレモンで救われる」てなことを言ってましたね。
  その蔵元さん、笑いながらも、眼は笑ってませんでした。ちょっとやりすぎ
  でしたね。
   でも、お酒の楽しみ方でこれは許されますね。

   今度、ヨーグルトを入れて燗をしてみようと思ってます。「山廃」、
  「きもと」風のお酒になるといいかなと思いますね。続きは、来月。

◆あとがき
----------
(伊藤若冲のこと?)

 この季節、出勤途中の田んぼは稲が膝まで伸びてきてます。朝晩、サギが
いたるところで首を伸ばして餌を探してます。ダイサギ、チュウサギ、コサギ
ですね。千代川には、アオサギ、ゴイサギがいます。田植え前には田んぼに
いたアマサギはどっかに行ってます。
 田んぼのサギの餌とり風景を見てると、思い出すのはジュラシックパーク
です。首長竜がジュラ紀の森から首を出して、森のこずえの葉っぱを食べて
いる光景です。またはティラノサウルスが、森の中を当時の獲物の哺乳類を
狩っている光景です。当時の哺乳類は、森のなかで恐竜を恐れながら潜んで
暮らしてました。たまには卵を盗んでですね。今、人間が鶏を食べるのは当時
の敵討ちに違いありません。
 田んぼのおたまじゃくしやヤゴ、ドジョウたちから見ると、サギは恐竜並
みに怖いと思います。だって、いきなり上空に仲間が拾い上げられて減って
いくという恐怖ですね。

 さて、7月末から8月のお盆にかけて、稲の出穂の季節です。田んぼは稲を
育て、米を取る場所ではありますが、多種多様な生き物を育む場所でもあります。
そう思うと、田んぼはまた一つ楽しい場所になります。田んぼは楽しいですよ。

 さて、前ふりで終わってしまいそうになりましたが、伊藤若冲という画家が
いました。江戸時代末の人ですが40歳で家業を弟に譲って、画業に専念します。
その画業は、当時の日本画とは異質だったと思いますが、精緻で鮮やかな鶏など
の動物をモチーフにした絵はとっても日本画とは思えない極彩色の絵で、世界に
通用する作品群です。
 この絵を一番評価したのはアメリカのプライドさん、この人戦後の日本で若冲
を集め、カルフォルニアで美術館を開いてます。このプライドコレクションが、
東京の国立博物館に来てます。

 世界に通用するものを評価するのは(評価できるのは)、日本人ではなかった
ということ。これは昔からですが、ちょっと残念です。日本で本当に良いものと
評価されることと、世界で良いものと評価されること。なんとかしたいと思い
ます。
 ということを、田んぼのサギを見ていて思いました。

※送信の解除はHP上のメルマガ登録ページからできます。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
 諏訪酒造株式会社
  e-mail: info@suwaizumi.com
  http://www.suwaizumi.com
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■